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C r e a t i v e

CREATIVE

オリジナルマジック・奇術哲学

Samo作品ポートフォリオ

Samo(さも)は、マジシャン自身の技術が、緻密な設計の工作ギミックを凌駕することを目的に作品を制作してきました。

「変なマジックを作っている」

と評されますが、それは意図的に既存技法・常識・完成形をずらす試みを続けてきた結果でもあります。本ポートフォリオでは、そうした評価の背景となる作品群を通して、Samoのマジックの特徴と制作姿勢を紹介します。

01.
クローズアップマジック(カード) 代表作/作品集 Release: 2024.12.5

神の領息(かみのりょういき)

手を使わず、息だけで成立するマジックへの挑戦
特徴 (Features)
  • 「息だけでカードをコントロールする」という極めて挑戦的なコンセプト
  • 手や指による操作を極力排し、観客の常識を裏切るアプローチ
  • 複数の現象を内包した“作品集”として構成されている
強み (Strengths)
  • 視覚的・概念的インパクトが非常に強い
  • 技法の制約そのものが不思議さに直結している
  • 組み合わせ次第で演技の幅が大きく広がる
主な現象 (Phenomena)
  • カードの束を吹き飛ばすと、観客が選んだカードが現れる
  • 息だけで4枚のエースを探し出す
  • 複数の手順を組み合わせることで、エニエニ現象(観客が適当に選んだ枚数目から、選んだカードが出てくる)を実現可能
想定シーン: マジックに慣れた観客への演技 / コンセプト性を重視したクロースアップ演技
02.
カード・散らかし技法/レクチャービデオ アクセント技法集 Release: 2026.1.12

ChiraKus(チラカス)

散らかすことで、マジックに違和感とリズムを生む技法集
特徴 (Features)
  • さも/Samoが送る「散らかし」をテーマにした技法集
  • ノーギミック・ノーエキストラで構成されている
  • 普段のマジックに取り入れることで、演技に強いアクセントを加えることができる
強み (Strengths)
  • 現象そのものが非常に直感的で目を引く
  • 他の手順に自然に混ぜ込める
  • Samoらしい「少し変な動き」を安全に導入できる
収録内容 (Contents)

遠心分離オイル&ウォーター: 交互に混ぜた黒と赤のカードが、空中で分離する現象。投げ方のコツや注意点を解説。

ドリブルショット: ドリブル中に息を吹きかけることで、任意の一枚のカードを飛ばす技法。

咥えフォース: デックを口に入れた状態で、任意のカードを取り出す技法。2種類の取り出し方を解説。

想定シーン: クロースアップマジック / 手順中のアクセントやスパイス
03.
カード・カラーチェンジ技法 レクチャー動画販売 Release: 2022.6.4

アニェッホ

ただ手をかざすだけで起こる、強力な色の変化
特徴 (Features)
  • カードの色や状態が変化する、シンプルかつ強力なカラーチェンジ技法
  • カードに手をかざすだけで、クリーンかつビジュアルに変化が起こる
  • 無駄な動きがなく、現象そのものが強調される設計
強み (Strengths)
  • シンプルな構造ゆえに非常に不思議に見える
  • 観客に「何が起きたのか」を即座に理解させられる
  • 単発でも、他作品への組み込みでも高い効果を発揮する
主な現象 (Phenomena)
  • 表示されているカードが、手をかざすだけで別のカードに変わる
  • ダイヤの4が、ハートの2とダイヤの2(赤いカード2枚)に分割されて現れるなど、一見不可能なビジュアル変化も可能
想定シーン: クロースアップ全般 / SNS・動画撮影
04.
カードTIPS集/レクチャービデオ 技法集・補助輪的作品 Release: 2024.5.16

ゲッポ(GEPPO)

主役にならないことで、マジックを支えるテクニック集
特徴 (Features)
  • マジックの主役ではなく「添えることで価値を発揮する」テクニックを集めたTIPS集
  • 一つ一つは小粒ながら、演技全体の完成度を底上げする内容
  • 日進月歩の“月歩”にあたる、地味だが効く技術にフォーカス
強み (Strengths)
  • どんな手順・ジャンルにも組み込みやすい
  • マジック経験者ほど効果を実感しやすい
  • 長期的にマジックライフを支える実用性
コンセプト (Concept)
  • 派手な現象や完成トリックではなく、既存のマジックをより良くするための引き出しを増やすことが目的
  • 演者の工夫次第で価値が大きく変わる設計
想定シーン: レパートリーのブラッシュアップ / 既存トリックの改良・再構築
05.
カードマジック作品集/コンセプト作品 マジックマーケット発表 Release: 2022.06.04

キャンセル界隈

やらないことで生まれる、新しいマジックの可能性
特徴 (Features)
  • 既存技法を「行わない/途中で止める(キャンセルする)」ことで、新しいシナジーを生み出す実験的作品集
  • 技法そのものではなく、技法をどう扱わないか という逆説的な発想を中心に構成
  • 既存マジックへの理解が深いほど、新たな可能性が見えてくる設計
強み (Strengths)
  • マジック経験者に強い刺激と再発見を与える
  • 既存技法を再解釈するための思考ツールとして機能する
  • Samoの思想性・作家性が最も明確に表れた作品
収録内容 (Contents)

TCS(Top Shot Cancel Shift): トップショットをキャンセルし、瞬時にDPSのポジションを取る技法。高速かつ自然なポジション取りが魅力。

バルジショット(Bulge Shot): バルジ(オートブレイク)をキャンセルし、フルパームからカードを飛ばす技法。口やデック上部からのカード飛ばしなど、多彩な演出が可能。

LPS(LePaul Spread Shuffle): ルポールスプレッドの動きをキャンセルすることで生まれるユニークなシャッフル。カードがマジシャンを助けるような、信頼関係を楽しめる技法。

コンセプト (Concept)
  • 既存技法をキャンセルすることで生まれる、新しいポジション・動き・現象を提示
  • 技法の歴史や文脈を尊重しつつ、そこから一歩ずらす試み
想定シーン: マジシャン向けパフォーマンス / レクチャー・研究会
06.
カード→お札 変化現象マジック 実用性重視の変化トリック Release: 2022.4.7

リベルター

カードが、そのまま現実のお金に変わる瞬間
特徴 (Features)
  • カードがお札に変化する、分かりやすく強力な変化現象
  • 特別なギミックを用いず、スライトのみで達成されている
  • 準備の手間が少なく、即レパートリーに組み込みやすい設計
強み (Strengths)
  • 日常的なアイテム(お札)を使うため現実感が強い
  • クロースアップからストリートまで幅広く対応可能
  • 繰り返し演じやすく、実戦向き
想定シーン: 初見の観客へのインパクト重視の演技 / 即興的なクロースアップ
07.
オブジェクト・チェンジ技法/レクチャービデオ 処女作 Release: 2020.9.11

ポイチェンジ

投げた瞬間、世界が入れ替わるSNSマジック
特徴 (Features)
  • 物を投げる動作の中で、別の物体へと変化させる技法
  • カメラトリックであることを前提に設計された、SNS特化型マジック
  • 投げたモノが別のモノになる、魔法的で直感的な現象
強み (Strengths)
  • SNS・動画環境において非常に高いインパクト
  • 応用範囲が広く、身近な物で即実践できる
  • Samoの原点となる一作
コンセプト (Concept)
  • 近代マジックにおけるイレギュラーである【SNSマジック】の考え方を体系化
  • 見た目の派手さだけでなく、「より美しく見せるための工夫」を重視
想定シーン: SNS動画投稿 / 映像前提のマジック表現
08.
カード・カラーチェンジ技法 応用性の高いスライト Release: 2021.5.1

スグスチェニア・スローカード

投げる動作で完結する、クリーンなカラーチェンジ
スグスチェニア・スローカード
特徴 (Features)
  • カードを投げる動作の中で、別のカードへと変化させるカラーチェンジ技法
  • チェンジと同時にスイッチとしても使用可能
  • 独自のカードの飛ばし方により、チェンジ後にカードがダブルにならない
強み (Strengths)
  • 動きと現象が一致しており、非常に自然
  • クリーンなエンディングを作りやすい
  • 他のカラーチェンジや手順への組み込みが容易
想定シーン: クロースアップマジック / コンボや手順中の変化・スイッチ

総評

派手さよりも構造美 技法よりも体験設計 観客の予測とのズレ
「他にあまり見ない、特徴的(=変な)マジックを作っている」

代表作による思想の提示、技法作品による再現性と応用力、コンセプト作品による発想の転換。これら三層を行き来しながら、Samoは一貫して「既存のマジックを少し変な方向にずらす」作品を生み出してきました。