マジックマーケットの出展者になったぞ!

マジックマーケットの出展者になったぞ!のメイン画像

(画像は楽しかったシーン集です)

この日、魔力は一箇所に極まる。

 

2024年5月16日〜5月19日。

マジックマーケット2024年春が開催されました。

 

まずはじめに、今回のマジックマーケットでお世話になりました皆様に心より感謝申し上げます。

 

皆様のご支援とご協力のおかげで、またとない貴重な経験を積ませていただきました。

 

この記事では、当日の様子を振り返っていこうと思います。

 

 


マジックマーケットって何?

 

この記事にアクセスして下さっている方には不要な説明かもしれませんが、一応マジックマーケットについて解説します。

 

マジックマーケット(通称:マジケ)は、日本最大のマジックオンリー即売会で、マジシャンならびにマジックファンにとって欠かせないイベントです。

 

2014年から始まり、年に二回、春と秋に開催されています。

 

イベントでは、オリジナルのマジックや関連する創作物を自由に販売することができ、プロ・アマ問わず多くのマジシャン&マジックファンが集まります。

 

リアル会場とオンライン会場の2つの会場で開催されており、オンライン会場は期間中いつでもアクセスできますが、リアル会場は18日の一日限定での開催です。

 

リアル会場では、さまざまなマジック関連のブースが出展されます。

 

ここではマジックの実演販売やトークショーが行われ、マジックの道具や書籍、レクチャービデオなどの物品が購入できます。

 

オンラインショップでは、各出展者のデジタル商品を購入できます。

「oVice」を使用したコミュニケーションスペースも用意されており、地方に住んでいてリアル会場に参加できないマジシャンも様々なマジシャンと交流することが出来ます。

 

初のリアル出展

今回のマジックマーケットでは、普段このブログでもお世話になっているふれむさんと一緒に「さも/Samo with ふれむ」というブース名で出展しました。

 

ふれむさん視点は彼の個人ブログで確認出来るので要CHECK!!!

 

マジックマーケットへの出展は今回で3回目ですが、リアル会場での出展は今回が初めてです。

 

2023年の春マジケのレポ記事で書いたこの言葉を実現させることが出来ました!

今度は出展者として、リアル会場で参加したいですね!マジックマーケットに行ってきたぞ!

 

さて、今回私が出した新作が「ゲッポ/GEPPO」な訳ですが、これがマジケ開始前のXを少しだけざわつかせました。

 

......悪い意味で。

 

見える地雷、GEPPO

マジケは4日間しかないという事もあり、出展を予定しているマジシャンの殆どは事前に「こんな商品出すよ〜」という告知を出します。

 

そこでどの商品を買いたいか目星をつけるわけですね。

 

しかし、有料の商品。ましてやマジック商品。

 

種をPVで見せる訳にはいかないので、作り手は中身に深く触れることなく商品を紹介しなければいけません。

 

そうすると、買ったはいいけれども、中身見てガックリ...ということもあるわけです。

 

これはマジケに関わらずマジック製品全般に言えることですが、そういう残念な商品を「地雷」と言ったりします。

 

そして、今回私が出したPVがこれ↓

 

 

「う〜ん、見える地雷。」

 

作ったやつが何を言ってるんだという話ですが、正直これはPVの作り方を思いっきり間違えました。

 

マジシャンでない方向けに、マジシャンがこれを見た際に何故地雷と感じるかを説明します。

 

まず一番最初に流れている「全手動アンビシャスカード」ですが、これはそもそもマジックとして成立していません。

確かに裏向きのカードが一枚ずつ上に上がってきているのですが、上がってくる仕組みがそのまま見えているので「まぁ、そうなるよね......」となっています。

 

ただビジュアルなだけ。

 

そして、2番目に流れている「全手動オイルアンドウォーター」も問題あり。

 

全手動アンビシャスカードと同じ様なことをしているが、その理屈では成立しないからちょっと不思議ということを伝えたかったのですが、何を血迷ったのか途中で不自然なカットが入っています。

 

ご丁寧にフェードをつけてカットしていることを強調しています。

 

これでは「カットしている間に何かを隠している」とマジシャンに感じられてしまっても仕方ありません。

 

残りの2つは、現象もキャッチーさもある程度担保されているので問題ないのですが、前半2つを見たら多分もう別の動画に行ってます。

 

とまぁ、こんな感じのPVを出したので、Xや周りからのリアクションはやや冷ややかでした。

 

そんな中、万博さん(@bampaku)が、今日の気になるブースとして4コマ漫画を作成してくださいました!

 

これは、本当に勇気のいる行動だったと思います。

「鬼と蛇しか出なさそうな作品」を「気になるブース」として投稿いただき、本当に救われた気持ちでした。

 

さらに、マジケ期間中にレビュー記事を書いていただき、本当に嬉しかったです。

PVでは伝えきれなかった魅力を言語化していただいており、ぜひ一度ご覧いただきたいです↓

 

レビューの影響も大きく、リアルマジケ当日は「全手動やってください!」と声をかけていただくことが多かったです。

おかげさまで予想以上に多くの方に「GEPPO」を手に取っていただきました。

 

このような素晴らしいレビューをいただいた万博さん、そして「GEPPO」をご購入いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。

 

いざ、現地へ!

マジケのリアル会場は日本橋にあります。(2024年夏時点)

 

もうワックワクのドッキドキで家を出て日本橋に向かっていたのですが、バスが4~5駅通過した辺りで入場チケットを家に忘れたことに気づきました。

 

急いで家に帰ってチケットを取り、急いで日本橋の会場に向かいます。

 

暑さからくる汗か、冷や汗か、色々にじませながら必死の往復。

努力の甲斐あり、なんとか無事に時間前に現地に到着。

 

クロサキさん、キッドさん、Sola-chanさん、ナカムラアツキさん、橋本さんを始め錚々たるメンバーが集まっていて、マジケの始まりを感じました。

 

(後でメールを見て知ったんですが、チケットを忘れてしまった場合、スタッフに相談となっていましたね。要項はちゃんと読もう!)

 

設営したブースはこんな感じ

会場に入っていつもお世話になっている皆様に一通りご挨拶した後、爆速で机の上を整えました。

 

机の上に自分の名前が置いてあるの、普通に嬉しいしめっちゃワクワクする。

 

このあと、ふれむさんと合流し、最終的なブースはこんな感じ。

(画像はカメラ向けたらポーズを取ってくれたふれむさん)

 

机の上に敷いているのは、昔にがんどうさんから頂いた、ベルベット生地の布です。

 

ちょっとしたこだわりなんですが、今回は左と右で売っている商品の種類がハッキリ分かれるようにしています。(思想の話ではないです)

 

マジック商品の販売をする左のスペースでは、実演販売をしっかりと見ていただけるように、マットを中心としたレイアウトに。

右のグッズ販売は、手に取りやすい様にグッズを全面に、それ以外の魅せる物品を後ろに来るように配置しています。

 

そして、お金や領収書など、表に出しておいて気持ちいいものではないものを見えづらくしつつも、手早く処理出来るように、大きめのスケッチブックを立て看板にして、その裏に一通りの物を隠しています。

 

このスケッチブックが、後に面白いイベントを呼んでくれるのですが、それはまた後で.....

 

ブースで売り子をやってみて

......濃い!!!

 

すっごく濃いです、売り子。

 

私のブースの売り子は、ふれむさん、毒電波さん、私の3人での運営でしたが、とても楽しい経験を積ませて頂きました。

 

色々な人のところに遊びに行く参加者としてのマジケもとても楽しいですが、色んな人が遊びに来てくれる売り子としてのマジケもめちゃくちゃ楽しいです。

 

02年代同期マジシャンのはなさんと初めて生でお会いできたり!

 

はるかさんと生でお話出来て楽しいなと思っていたら流れるように庄司タカヒトさんにご紹介頂き、手品をお見せすることになったり!

 

カズ・カタヤマ先生がいらしゃって全手動アンビシャスカードをお見せしたり!

 

高橋匠さんに生でクソネタをお見せしてしまったり.....

(このネタをやりました)

 

NOIRさんが遊びに来て下さって、立て看板にしていたスケッチブックで匠さんの後ろ姿のイラストを即興で描いて下さったり!

 

 

高重翔さんが遊びに来て下さって、眼の前でカルの実演を見せて頂いたり!(超贅沢!)(まじで凄い!)

あつまじでお世話になっているおやじきんさんと初めて生でお会いできたり!

 

まっちさんが私の8bitサングラスをかけて動画を撮ってくれたりw

(余談なんですが、最近オーストラリアに行ってきしまして、このサングラスはそこの1000円自販機みたいなやつで出たハズレです。)

 

ここでは書ききれないぐらい沢山のイベントがありました。

 

そして、何より大事なことですが、沢山の方にブースの商品を見て頂き、お手にとって頂けました。

リアルで実演して、購入いただいた瞬間は、どの瞬間よりも嬉しいシーンです!

 

遊びに来てくださった皆様、実際に購入頂いた皆様、本当にありがとうございました!

 

個人的に楽しんだこと

もう既にこれ以上ない程楽しい経験を積ませて頂いていますが、個人的にも楽しいことがたくさんありました。

 

まず、北海道が産んだ天才、MH氏と生でお会いできたことがめちゃくちゃ嬉しかったです。

そもそも北海道と東京で物理的に距離があるので、今回会えて嬉しかった人いっぱいいるんじゃないかな?

 

また、日本橋の会場は部屋が2つに分かれていて、大部屋と小部屋に別れているのですが、我々のブースはトーク会場などから少し離れた位置にあります。

 

詳しい位置関係はむにさんの非公式サイトがわかりやすいです。

 

なんの奇跡か、戸崎さんのご配慮か、日頃お世話になっている皆様とブースが近くなっていました。

 

右隣は月輪ウルフさん、2つ左隣がMHさん、更に左がむにさん。(同じスペースで売り子をされていた工藤さんともお会いできました)

 

左奥にKoichiさん、真ん前が岡村まいさん。

 

根がド陰キャな私にとって、この配置はマジの奇跡でした。

アウェーの状態でひらすら売り子やるの辛いですからね.....

 

テンションが高まるなか、ちゃっかりサイン要求おじさんになっていました。

 

(頂いたサインたち)

 

私は気色が悪いマジシャンなので、頂いたサインは全部ファイリングしてまとめています。

このファイルを全部埋めるのが夢なので、お会いした際は是非サインを下さい...!

 

まとめ

 

今回のマジックマーケット2024春での経験は、初めてのリアル出展でとても刺激的でした。

 

多くの方々との交流、そして売り子として直接皆さんに商品をお渡しすることで、新たな発見と楽しい瞬間がたくさんありました。

 

マジックマーケットは、単にマジック商品を売買する場に留まらず、クリエイティブとパッションが爆発する場所です。

 

幅広い世代のマジシャンが集い、互いに刺激を受けながら楽しい一日を過ごします。

 

私自身も、多くの方との出会いから沢山の刺激を受け、次回のアイデアがメラメラと湧き上がっていました。

 

次回のマジックマーケットでは、今回の商品よりもっと楽しめる商品を作ってまいります!(PVの出し方は考えます......)

 

最後に、本イベントでお世話になりましたすべての皆様に改めて感謝申し上げます。

 

次回のマジックマーケットで、またお会いしましょう!

 

 

この記事を書いた人
SAMO

さも/Samo

Samo-shop管理人、マジシャン。

2002年、石川県生まれ。岩手で育ち現在は東京に在住。クローズアップマジックをメインに活動している。手軽にギミックのような現象を起こせるスライト技術の開発に力を入れており、日常の生活にマジックが浸透することを目指している。代表作は「スグスチェニアスローカード」「アニェッホ」など。


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